製品情報
ベリリウム銅
銅をベースとした合金の中で最高の強度と優れたばね性を有した材料
銅は軟らかくて加工しやすく、導電性、熱伝導性、耐食性に優れ、昔から貨幣・電線・建築材料と幅広い分野で使われてきた金属です。銅に数パーセントのベリリウムを添加して作るベリリウム銅合金は、銅の良い性質を活かしながら、特殊鋼に匹敵する高い強度と優れたばね性を兼ね備えており、数ある銅合金の中で最も優れた材料です。
高強度材-25合金 |
銅合金の中で最高強度を持ち、高い接触信頼性が要求される用途に最適 |
高伝導材-8・11合金 |
リン青銅を越える強度を持ち、純銅と比較し60%以上の導電率。大電流化に最適 |
ミッドレンジ材-7合金 |
リン青銅を越える強度と優れた加工性を併せ持ち、コストパフォーマンスの高い材料 |
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スイッチやサーモスタットなどの家電部品のほか、近年ではEVや通信基地局のコネクタ、半導体検査用ソケットなどの導電ばね材料として広く使われており、高い信頼性や小型化に貢献しています。
特長
- 強度:析出硬化により、最高1500N/mm2もの引張強さを実現し、ばね材料として高い曲げ応力に耐えます。
- 導電性:合金・質別により、約20~70%IACSもの導電率を有するため、高電流密度を必要とする部品に利用されています。
- 成形性:時効硬化処理前の「時効材」は複雑な成形加工が可能です。
加工後の熱処理が不要な「ミルハードン材B方式、S方式」は強度と成形性のバランスが優れた材料です。 - 耐熱性:高温環境下でも応力緩和率が小さいため、広い温度範囲で使用できます。
- 疲労特性:繰り返し動作に対する疲労特性が優れているため、長寿命・高信頼性が要求される部品に使用されています。